
「シルバータグ」レーベルのフラッグシップ
〈SIRIUS〉と〈DISCOVER〉が旅に欠かせない

2025年で創設60周年を迎えるハンティングワールド。
アフリカの雄大な自然に魅せられ、サファリツアー会社を営んでいたロバート・M・リー(通称ボブ・リー)が、自ら理想とするアウトドア用具を提供すべくNYで設立。当時、彼のツアーに参加していたのは、おもに欧米富裕層たち。つまり、ボブ・リーの描く理想のギアとは機能に加え、目の肥えた顧客を満足させるラグジュアリーな要素も備える必要があった。
そうして1972年に生まれたのが、ブランドを象徴する素材「バチュー・クロス」だ。軽量かつ丈夫でクッション性を備えるだけでなく、リュクスなビジュアルも併せ持つ。これが、瞬く間に世界中を席巻することとなる。日本では1970年代に本格上陸し、ヘビーデューティの流行と相まって急激に知られるようになり、1980年代には、セレブリティにも愛される存在としてブームを巻き起こした。
歴史が紡いだヘリテージに安住することなく、今なお進化を続けるハンティングワールドは、創設60周年を目前の2024年、新レーベル「シルバータグ」を立ち上げた。理想のフィールドバッグを追求し続けたボブ・リーの姿勢に原点回帰し、「HUNTING NEW WORLD」を新たなブランドメッセージに掲げ、現代の旅に向けたプロダクトをリリースした。
先んじて投入されたのが、ブランド初となるハードシェルトロリーバッグシリーズ〈シリウス〉と、新素材「ムーンライト・クロス」を使用する〈ディスカバー〉だ。2025年春には、〈シリウス〉シリーズにトロリーバッグのミドルサイズが誕生するほか、新たなシリーズとして〈ウェーブ〉と〈ワンダーラスト〉をラインアップして世界観を拡充。
現代を生きる者にとって、冒険とはアウトドアだけを意味しない。フィールドでの冒険と都市生活における移動、この両方を機能とデザインの観点で満たし、ライフスタイルを充足させるのが、ハンティングワールドに課せられた使命。こうして創設60周年を機に、ブランドはまた新たな旅を始める。
SIRIUS
ハードシェルトロリー〈シリウス〉に
待望の新サイズが
〈WAVE〉と〈WANDERLUST〉
「シルバータグ」レーベルに
2つの新シリーズがデビュー

WAVE
より軽く、よりモダンな
新スタンダードラゲッジ〈ウェーブ〉
2025年春、「シルバータグ」レーベルのエントリーシリーズの位置付けとして新たにラインアップするのが〈ウェーブ〉。
撥水性、防塵性、衝撃吸収性を併せ持った「バチュー・クロス」を発明したハンティングワールドが、次世代のマテリアルとして2024年にデビューさせた3層構造素材の「ムーンライト・クロス」。その心地良いレザーのようなしなやかな風合いを最大限に表現するため、クッション材を省いた表地を採用。艶やかな質感を保ちながら軽さを持たせたのが特徴だ。
トラベルシーンだけでなく、デイリーライフやビジネスシーンでのユーティリティを考えたデザインも魅力。

WANDERLUST
次世代のアイコンになる新生モノグラム
〈ワンダーラスト〉
この春デビューする新しいモノグラムシリーズ〈ワンダーラスト〉は、「シルバータグ」を象徴するヘキサゴン(六角形)の集合体で構成されたハニカムパターンがモチーフ。ワンダーラスト(英・独:wanderlust)とは、放浪・旅行・探検に対する渇望を意味する単語。好奇心から未知の旅に想いを馳せるすべての人に持ってもらいたいという願いがシリーズ名に託されている。
ユニセックスなデザインと洗練されたフォルムを特徴としていて、所有する人にラグジュアリーな時間が約束されている。
また、今後の重要テーマであるエシカルな時代性を反映して、イタリアの名門ファブリックメーカー、リモンタ社に別注したジャカード素材はリサイクルナイロン素材を、ウェビングテープもリサイクルポリエステルを使用。
旅のムードを高めてくれる服

新作のアパレルコレクションから、
ブランドのルーツとストーリーを色濃く反映した
2つのジャケットにフォーカス。
- (Left)
ルビー・リバーフィッシングジャケット
¥165,000BUY
- ボブ・リーが’90年代にデザインしたジャケットを「MADE IN JAPAN」で復刻。
- ブランド創設60周年記念のピンバッジ付き。
- ヴィンテージ&リッチなコットンナイロン素材。
- 襟と袖口に補強のコーデュロイ生地。
- 4つのフラップポケットとハンドウォーマーポケット。
- 後身頃に大型のゲームポケット。
- 取り外し可能なフードと満載のフィッシングディテール。
- 腕の可動域を広げるアクションプリーツ。
- (Right)
トラベル・クラブジャケット
¥176,000BUY
- ’80年代のトラベル&サファリブランドのジャケットがデザインソース。
- 高密度のコットンツイル生地を2重に使用。
- 首元の風の侵入を防ぐスタンドカラー用スロートタブ。
- 腕の可動域を広げるアクションプリーツ。
- ジッパー付きポケットとフラップ付きアコーディオンポケット。
ハンティングワールド
ブランド創設60周年を新作と共に振り返る
1967
米国NYにハンティングワールド第一号店をオープン。場所はイースト50番街247番地。周辺にはアメリカントラッドブランドのブティックが連なるNYでも屈指の洗練されたエリア。

1976
日本で〈バチューオリジン〉と〈レザーラックス〉を使用したラゲッジ類の販売を開始。
1984
日本一号店の青山店が、街のメインストリート骨董通りにオープン。現在は帝国ホテル店がフラッグシップショップ。

1988
ボブ・リーが著書「CHINA SAFARI」を上梓。ボブ・リーは近代中国を旅し、「世界の屋根」といわれる天山山脈を探検した最初のアメリカ人の一人であり、伝説のマルコ・ポーロシープが中国に生息していることを証明する。
1998
ボブ・リーがモンタナ大学で野生生物管理の大学院研究のための基金を設立。その後もネバダ美術館や多くの動物保護団体に寄付し支援を行う。
1999
狩猟の自由を守り、持続可能な野生生物保護活動の促進を世界中で推進する狩猟権団体、サファリクラブインターナショナル(SCI)より、C.J.マケルロイ賞をボブ・リーが受賞。
2001
ブランド初のモノグラムシリーズ〈ハビネチュアー〉を発表する。
2005
ブランド創設40周年。ブランド史上初、外部からクリエイティブディレクターを招聘し、全ラインアップを刷新。新バチューシリーズ〈バチュービヨンド〉、「バチュー・クロス」をレザーで表現した〈バチューレザー〉を発売する。
2006
世界有数の自動車コンペティション「ペブルビーチコンクールデレガンス」でヴィンテージカーコレクターでもあるボブ・リーが「ベストオブショー」賞を初受賞。対象車両は1931年製ダイムラーダブルシックス50コルシカドロップヘッドクーペ。2009年には別の車体で2度目の同賞を受賞する。


2008
ボルネオ保全トラストを通じて、ボルネオ島の生物多様性保全活動支援開始。売り上げの一部がドネーションされるチャリティーグッズをリリースし、ボブ・リーが掲げた「自然との共生」を目指し支援を続けている。
2015
ブランド創設50周年。記念してグローブ・トロッター、シエラデザインズ、コールマンなどとのコラボレーションアイテムを展開。
2016
1月28日、ボブ・リー逝去。享年88歳。
2022
「バチュー・クロス」誕生50周年。記念してブルックス ブラザーズとのコラボレーションバッグを発売。記念シリーズ〈バチューオリジン1972〉発売。
2024
「HUNTING NEW WORLD」を新コンセプトに掲げ、「シルバータグ」レーベルをスタート。ブランド初のハードシェルトロリー〈シリウス〉発売。「バチュー・クロス」に次ぐ新たなオリジナル素材「ムーンライト・クロス」を開発し、〈ディスカバー〉シリーズを発売。