バチュー・クロスという革新
-冒険と完璧主義からの創造-
ボブ・リーの冒険に対する情熱と豊富な体験、たゆむことなき大自然への愛情、そして確固たる人生哲学が、ハンティングワールドの製品における中核素材であり続ける「バチュー・クロス」にも息づいていることは言うまでもないだろう。そこで以下では、この唯一無二なる高性能クロスにスポットを当て、その開発の背景や誕生秘話について触れておきたい。
「アフリカで活動していた’60年代、フィールドでは誰もが何の疑問ももたずにキャンバス製のバッグを使っていた。僕もそうしていたけれど、実は、それらがサファリでの必要性を満していないことに失望していたんだよ」とボブは振り返る。キャンバス地は丈夫ではあるものの気密性に欠けており、乾燥したサバンナや砂漠では避けられない微細な砂塵を吸い込んでしまうため、収納物を保護するのが難しかった。しかも重いうえに防水性がなく、水分や湿気を吸うとさらに重量が増すのも悩ましかった。「カメラなどの精密機械やフィルムなどを入れていたので耐衝撃性や耐油性も欲しかったし、アフリカの灼熱から守ってくれる耐熱性も必要だった。でも、キャンバスバッグにはそうした機能が欠けていたんだ。それと、柔らかい素材であることも重要だ。中に収めるものによって、自在に形や大きさが変えられるからね」。

こうしてアフリカでの実地体験をもとに誕生したのが「バチュー・クロス」だった。これは特殊織りのナイロンクロスに染色とポリウレタンコーティングを施し、ウレタンフォームで裏張りしたのち、ナイロンジャージーをボンディングしてできあがるもので、タフであるのはもちろんのこと、上記に掲げたキャンバス地の弱点を全てクリアした極めて革新的な生地素材であった。

多彩な機能を併せ持つ「バチュー・クロス」と、それが使われた製品の耐久性や機能性、使い勝手などはボブのフィールドテストによって繰り返し確認され、万一、不備な点があれば、その後に改善が図られるのが常であった。この素材の生誕地ともいえるアフリカサバンナではもちろんのこと、霧深い極寒の高地や、気温の日較差が著しいうえに砂塵が激しく舞う砂漠などの探険においてもそれらは怠りなく実施され、地球上のあらゆる環境下で「バチュー・クロス」の“実力”が存分に発揮されることを実証した。

ハンティングワールドの商品を注意深く見てみると、質の高さやデザインの良さに加え、もうひとつ大きな特徴があることに気がつく。それらはクラシックにしてシンプルであり、カラーはアウトドアでいたずらに目立つことなく、自然と調和する色調を基本としている。しかし、その一方で商品個々には堅牢性が秘められており、また、随所に革新性が取り込まれているのだ。そして、こうしたブランドの志向を端的に表現する素材。それが「バチュー・クロス」ではないだろうか。

過酷な自然環境下にあっても、常に多彩な機能と優れた耐久性を発揮する唯一無比なる素材でありながら、エレガントで深く味わいあるその風合いから、私たちは無意識のうちに、ボブ・リーの自然に対する深い愛情と冒険へのたゆまぬ情熱を実感する。と同時に、そこにハンティングワールドというブランドの本懐を見るのである。
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資料提供・協力:ワールドフォトプレス
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